「本当にやりたいこと」を見つけるまでの私の物語
自分探しの旅を経て見つけた、私が本当にやりたかったこと――それはワンピース作りでした。会社員時代の安定を手放し、自分自身を見つめ直すなかで「できること」ではなく「やりたいこと」に意識を向ける大切さに気づきました。この記事では、私が自分の心の声に従い、やりたいことを追求するまでの道のりと発見をお話しします。

自分探しの旅と新たな挑戦
今回は、「私の自分探し」についてお話しします。
以前、私は原価率や利益率などの数字を扱う仕事に就いていました。会社組織の一員として日々を過ごしていましたが、ふと「会社の肩書がなくなったら、自分には何が残るのだろう?」「これからの人生はどうなるのだろう?」という漠然とした不安が心に浮かびました。しかし、何をどうすればよいのか、全く見当もつきませんでした。
これまでの私と本当の心の声
世間体や人の目を気にしながら、仕事、家事、子育てに追われる日々。自分に「本当にやりたいことは何?」と問いかけても、すぐには答えが見つかりませんでした。いつかは見つかるだろうと考えていましたが、気がつけば7年が経過していました。
退職を決意し、新しい一歩を踏み出す
定年退職が近づくにつれ、「このままで本当に良いのか?」と焦りを感じ、現状に甘えている自分に気づきました。安定はあるけれど、その先に充実感や満足がない。それに気づいた瞬間、本気で自分探しをしようと決意し、20年間勤めた会社を昨年退職しました。
やりたいことではなく、「できること」から始めた日々
退職してから「やりたいこと」ではなく「できること」に意識が向きました。得意なお片付けを生かしてライフシフトしようと考えたのです。しかし、気づいたのは、それも「できること」であって、私の「やりたいこと」ではないということでした。そこで、自分の本心に気づかせてくれる「鏡」があればと思い、正直な気持ちを周りに話してみることにしました。
自分の本当のやりたいことに気づく瞬間

話を聞いてくれた人たちから、「やりたいことに決まりなんてない、自由でいい」と言われ、見落としていた自分の価値観に気づかされました。私の本当にやりたいこと――それは、ワンピースを通じて美しさを表現することでした。数年前から趣味で作っていたワンピースですが、実はずっと本気で取り組みたかったのです。
ワンピース作りで表現する美しさへの情熱

私にとって、ワンピース作りは究極の美の表現です。一枚で女性らしい美しさを引き出し、常に変化し、常に美しさを追求できる。ワンピースが持つその魅力に、私は心を惹かれ続けていました。そしてようやく、自分の心が本当に求めるものに気づけたのです。
心にかかるブレーキを外して
ワンピースを作ることが好きだと感じつつも、専門的な知識も経験もない私が他人のために作るなんて、と思い込んでいました。しかし、「青空に輝く水色ワンピース」を自分のオリジナルな方法で作ったとき、「洋服はその人が着て幸せになることが大切」と実感しました。こんな方法でも、ワンピースで誰かを幸せにできる――そう思えたのです。
ワンピースで幸せを届けたい
私が作るワンピースで、あなたの本当の輝きを引き出したい。その想いが芽生えたのは、実は洋裁を始めた頃からだったかもしれません。しかし「できない」という思いに蓋をして、自分の気持ちに正直になれなかったのです。ワンピース以外では心が動かなかった自分を、今なら素直に認められます。
あなたの輝く瞬間を創りたい
これからは、お部屋を眺めてどう輝かせるかを考えてきたように、ワンピースを見つめ、あなたの輝きを引き出せる一着を作りたいと思っています。
やりたいことを見つけられない人へのメッセージ
もし、まだ自分のやりたいことが見つからず、自分探しを続けている方がいるなら、「やりたいことに決まりはない。自由でいい」ということをお伝えしたいと思います。私のように、少しの勇気を持って試してみると、新しい視点や意外な発見が待っているかもしれません。