8割の物を捨てて見つけた、シンプルで上品な暮らしの基準
2014年から始まった物の整理は、私の暮らしを大きく変えました。8割の物を手放す中で、物への執着を克服し、心の軽さと空間の広がりを実感。最終的には、会社員としての自分をも手放す決断をしました。物との向き合いを通じて、自分が本当に大切にすべきものが見えてきました。「シンプルで上品であること」が、私の新たな基準です。
衣類や食事、住まいを通じて、美しさを追求し、料理の盛り付けにも工夫を凝らしています。また、物を捨てる過程で出会ったワンピース作りは、私の創造力を刺激し、没頭することで新たな喜びを与えてくれます。物を減らすことで、私は自分の暮らしを再発見し、「シンプルで上品であること」を大切にした日々を送っています。どのようにモノとの向き合いが私の生活を変えたのか、ぜひお読みください。
モノを手放すことで得られた気づきについて
私は2014年ごろから少しずつ家の中の物を手放し始めました。そして、これまでに8割の物を整理することができました。最初は捨てることに対する抵抗が強く、執着心と戦う日々でしたが、何度も繰り返すうちに、徐々に捨てることができるようになりました。物を減らすたびに部屋が広がり、心も軽くなる感覚が次第にわかるようになり、徐々に部屋の中が大切なものだけで満たされていきました。
会社員としての自分の手放し
9年が経った頃には、「これだけモノを手放せるようになったなら、会社員としての自分も手放せるかもしれない」と感じるようになっていました。そして、20年勤めた職場を退職する決断をしました。悩み苦しんだ末の選択でしたが、今でもその決断は正しかったと信じています。
自分が本当に大切にすべきもの
物との向き合いを通じて、自分が本当に大切にすべきものが見えてきました。「お金や時間をかける価値があるもの」と「そうでないもの」の基準が、私の中で明確になりました。それは「シンプルで上品であること」です。
生活の美しさの追求
衣類は、アパレルショップのように眺めるだけで心が満たされるクローゼットに。食事は、レストランのように美しく彩られた食卓に。住まいは、ホテルのように心地よく整えられた空間にしています。
料理と美しさの工夫
料理は得意ではありませんが、その代わりに食器や盛り付けに工夫を凝らし、コストや時間をかけずに視覚的な美しさを楽しんでいます。たとえシンプルなおにぎりでも、盛り付け次第で、一層引き立つと信じています。日用品や消耗品には無駄なコストをかけず、自分で作れるものは作り、常にリーズナブルな選択を心がけています。物を購入する際も、過去に多くの物を手放してきた経験から、安易な気持ちで買うことはなく、慎重に選ぶようにしています。
ワンピース作りとの出会い
そして、物を捨てる過程で出会ったのがワンピース作りです。ワンピースは私にとって特別な存在で、変化と刺激を与えてくれるものです。何物にもなっていない一枚の布は、まるで生まれたての赤ちゃんのように無限の可能性を秘めています。その布に命を吹き込むことで、想像を超えた美しさが生まれ、シンプルでエレガントな作品が完成します。ワンピース作りに没頭すると時間を忘れ、特に夜に作業するとフロー状態になり、寝るのが遅くなることもあります。そんな時、こんなに作るのが好きなんだと自分の好きを再確認しています。
物を減らしたことで変わった暮らし
物を減らしたことで、私の暮らしは大きく変わりました。モノが少なくなり、生活がシンプルになると、自分が本当に大切にしたいものに気づくことができました。そして、それは自然と「シンプルで上品であること」という考え方に繋がっていきました。暮らしにおいても、ワンピース作りにおいても、この価値観が私を支えてくれています。